2002年フランス議会総選挙は、フランス共和国における立法府の下院にあたる国民議会を構成する議員を選出するために2002年6月9日と16日の2回に分けて行われた総選挙である。大統領選挙の第2回投票が行われた翌月に実施された。
概要
国民議会議員の任期満了(5年)にともなって実施された選挙である。選挙の結果、共和国連合(RPR)を中心として結成された国民運動連合が6割以上の議席を得た。そして民主連合など他の中道保守政党と合わせると7割近くの議席を占めて圧勝する結果となった。
基礎データ
- 選挙権:選挙人名簿閉鎖日(3月31日)までに18歳に達したフランス国民男女
- 被選挙権:満23歳以上のフランス国民男女
- 議員任期:5年
- 定数577議席
- フランス本土:555議席
- 海外領土:22議席
- 選挙制度:小選挙区制(二回投票制)
- 第一回投票:有効投票の内、過半数且つ有権者数の四分の一以上を得た候補者が当選。いない場合は、一週間後に二回目の投票が行われる。
- 第二回投票:第一回投票において、12.5%以上を得た候補者、12.5%以上を得た候補者が一人のみ、若しくは一人もいない場合は、上位二名が立候補。最多得票を得た候補者が当選
- 登録有権者数
- 第一回投票:40,968,484名
- 第二回投票:36,783,746名
選挙結果
- 第一回投票:6月9日(投票率:64%)
- 第二回投票:6月16日(投票率:60%)
- 出典:Élections législatives 9 et 16 juin 2002(国民議会ホームページ)、FRANCE Parliamentary Chamber: Assembl馥 nationale ELECTIONS HELD IN 2002(列国議会同盟)
前述したように国民運動連合を中心とする中道保守勢力が圧勝する結果となった。これに対し、前回の1997年の選挙で勝利を収めた社会党や共産党を中心とする左派勢力は、改選前の314議席から議席を大幅に減らして惨敗する結果となった。この結果、1997年から続いていたリオネル・ジョスパン社会党党首を首相としたコアビタシオンに終止符が打たれた。



