ギャチュンカン(ネパール語: ग्याचुङ्काङ, 英語: Gyachung Kang)は、ネパールとチベットにまたがり、ヒマラヤ山脈のエベレストとチョ・オユーとの間にある山。標高は7,952m。8000m以下の山の中では最も高い。中国名は格仲康峰、百谷雪嶺。

概要

シェルパ語で「百の谷が集まる山」の意味。8,000 mに僅かに標高が足りず、またアプローチが長いため、周囲の8,000m峰と比べてあまり登られていない山である。同様の理由から、初登頂が日本人であったにもかかわらず、あまり知られる山ではなかったが、2002年の山野井夫妻の雪崩からの生還と、それを元にした沢木耕太郎の著書『凍』によって広く知られるようになった。

なお、後述の長野県岳連隊の初登頂は、極地法ながらも、初登はボンベの不調により無酸素によって成し遂げられている。

登頂史

  • 1964年4月10日 -(初登頂)- 加藤幸彦、堺澤清人(長野県山岳連盟遠征隊、北西稜)(翌日、安久一成、町田和信が第2登)
  • 1999年春季 - マルコ・プレゼリ、アンドレ・シュトレムフェリ(スロベニア隊、北壁初登頂)
  • 2002年9月8日 - 山野井泰史(北壁第二登)
  • 2005年10月17日 - 花田博志・重川英介(福岡大学山岳会、南西稜初登頂)

参考文献

  • 菊地俊朗『栄光への挑戦』(二見書房、1965年)
  • 山野井泰史『垂直の記憶』(山と渓谷社、2004年) ISBN 4-635-14005-9
  • 沢木耕太郎『凍』(新潮社、2005年) ISBN 4-10-327512-X

外部リンク

  • 長野県山岳連盟ギャチュンカン遠征隊1964
  • 難峰ギャチュンカンへ 2005福大山岳会アタック

関連項目

  • ヒマラヤ山脈

Gyachung Kang Himalayan Wonders

Gyachung Kang

ギャチュンカンエアロゾルサンプリング

12 Gyachung Kang To Cho Oyu From Pang La

ギャチュンカン(ネパール語 ग्याचुङ्काङ, 英語 Gyachung by うえっち569 (ID:3160012) 写真共有