トロージャン・T103(Trojan T103)は、トロージャンが1974年のF1世界選手権用に開発したフォーミュラ1カーである。
概要
マクラーレンのF5000マシンなどの製作を行っていたトロージャン・リミテッドがF1参戦にあたって開発。ブラバムのマシンデザイナーをつとめたロン・トーラナックが手がけたF1マシンだが、実質はトロージャンのF5000マシン、T102を小改造して制作されたものであり、サスペンションなど各部品はF102と共用。。F5000用シボレー・5リッターV8からDFVにエンジンが変更されたのにともない、モノコックが約10センチ延長されている。ラジエターはスポーツカーノーズに左右2分割されて内蔵される。
鈴木自動車の英国法人とトロージャンの関連企業であるホームライトのスポンサーを受け、第4戦スペインGPより登場。モナコGPからスポーツカーノーズが取り払われ、むき出しにされたラジエターの上部に一枚板のフロントウイングを乗せる改造を施される。成績はベルギーGPとオーストリアGPの10位が最高で、イタリアGPをもってチーム共々姿を消した。
F1における全成績
(key)
脚注
参考文献
- 『オートスポーツ』(三栄書房)1974年7月1日号、p63 - p66
- 『AUTO SPORT YEAR '75』オートスポーツ3/25臨時増刊(三栄書房、1975年)、p57




