アルチ語(あるちご)とは、ロシア・ダゲスタン共和国南部に住むアルチ人(аршишттиб, [arʃiʃtːib])によって話される言語である。
概要
系統的に北東コーカサス語族に属する。狭義ではレズギ諸語に属するが、他のレズギ諸語は全てサムール諸語と呼ばれるより狭いグループに属するのに対し、アルチ語は唯一のサムール諸語ではない言語のためレズギ諸語内では”孤立した”言語となっている。アルチ語は話し言葉としてのみ存在し、一般的に使われる文字は存在しない。地域的にアヴァル・アンディ諸語に属するアヴァル語と隣接しており、アルチ語話者は書き言葉としてロシア語かアヴァル語を使用している。
音韻
SMG(2007)によれば、70個の子音と11個の母音があるとされている。ただし本表では出現する音素とされながらも音素として数えられていない咽頭音も付けているため合計数が異なる。(咽頭音を含めると81個の子音と16個の母音からなる)
母音
/i e a o u/の単母音と長母音には強弱による声調が存在するため、それらも音素として含めると26個になる。
子音
脚注・参考文献




