デルニエアンプルール (Dernier Empereur、1990年2月5日 - 不明) は、アメリカ合衆国で生産され、フランスとアメリカで調教された競走馬・種牡馬である。
経歴
1992年、フランス・サンクルー競馬場の2歳戦でティエリ・ジャルネを鞍上にデビューし、勝利する。次走はシェーヌ賞に1番人気で出走するが2着に敗れた。
1993年、リュパン賞を見越して、同じコースで行われるスレーヌ賞に出走し、5着。本番のリュパン賞では3着であった。次走はシルヴァン・ギヨを鞍上にジョッケクルブ賞に出走するが、前2走を勝利していたエルナンドに敗れ2着となった。次走のパリ大賞では1番人気に推されるが、4着に敗れた。8月14日のギヨームドルナーノ賞にて重賞初勝利を挙げた。9月12日のニエル賞ではエルナンドと4度目の対戦となったが、2着に敗れた。10月には初の古馬相手の対戦の場としてイギリスのチャンピオンステークスに出走した。レースでは先行して粘り込み、3着に入った。この後アメリカに渡りブリーダーズカップターフに転戦するが、大きく離された12着に敗れた。
1994年はマイル路線に挑戦し、ミュゲ賞からイスパーン賞に出走するが、どちらも5着。約3か月の休養の後、復帰戦のHastings賞ではRed Bishopの3着に敗れるが、次走ラ・クープ・ド・メゾンラフィットではRed Bishopに勝利。10月には前年に続いてチャンピオンステークスに出走する。レースでは前年とは異なり最後方に控え、先行集団の脚が鈍る中、鋭い脚で差し切って1着となり、G1初勝利を挙げた。次走はブリーダーズカップクラシックに出走し、最下位に敗れる。
1995年、ラ・クープ・ド・メゾンラフィットまでは前年と同じローテーションで出走する。10月にはアメリカに遠征し2戦するが、それぞれ4着、7着であった。
1996年に、アメリカのベン・セシル厩舎に移籍する。移籍5戦目、デルマー競馬場のエスコンディドハンデキャップでアメリカでの初勝利を挙げると、次走は同じコースで行われるデルマーインビテーショナルハンデキャップに出走し、ここでも勝利した。9月にはカナディアンインターナショナルステークスに出走するが、重馬場に苦しみ5着となった。帰国後初戦のカールトンF.バークハンデキャップでは1着となった。この後ジャパンカップへの出走を予定していたが、調教中に骨折し、現役引退が決定された。
種牡馬成績
引退後はフランスで種牡馬入りし、後にアイルランドに輸出された。シャトル種牡馬としてニュージーランドでも活動していた。父としては成功しなかったが、母の父として障害重賞馬を複数頭輩出した。2004年生まれが最終世代となった。
母の父として
- Moises Has (父Martaline) - 2020年ルノー・デュ・ヴィヴィエ賞
- Mount Ida (父Yeats) - 2020年Kerry Group Irish EBF Mares Novice Chase、2022年John and Chich Fowler Memorial EBF Mares Chase
- Sizing Tennessee (父Robin Des Champs) - 2018年Ladbrokes Trophy
競走成績
以下の内容は、Equibase、France Galopの内容に基づく。
- 斤量はポンド表記のものはキログラム表記に換算して記載
血統表
- 父Trempolinoはフランスで活躍し、凱旋門賞を勝利した。他にも、ジョッケクルブ賞やBCターフで2着に入った。
- 母Dear Colleenはアメリカで42戦9勝。
- 3代母Uviraはアイリッシュオークス勝ち馬。ここから広がる牝系には、A.P.Indy、Lemon Drop Kid、Duke of Marmalade、Court Visionなどがいる。
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post
- Dernier Empereur (KY) - 競走成績




